「高校合格偏差値 - 10 ≒ 合格する大学の偏差値(河合塾基準)」という説は、データ上おおむね当てはまります。より正確には、「マイナス10 〜 15」の範囲に収まるケースが一般的です。

石川県の主要公立高校を基準にしたデータ比較

石川県の高校受験偏差値(石川県総合模試等の基準)と、その高校の真ん中〜平均的な層(ボリュームゾーン)が進学・合格する大学の偏差値(河合塾の全統模試基準)を照らし合わせると、以下のようになります。

高校名 高校合格偏差値 平均的(ボリュームゾーン)な合格・進学大学 進学先の大学偏差値 偏差値ギャップ
金沢泉丘 68 〜 71 金沢大学(中堅学部)、旧帝大(名大・阪大など) 52.5 〜 60.0 -10 〜 -15
金沢二水 65 〜 66 金沢大学(標準)、富山大学、関関同立・日東駒専など 47.5 〜 55.0 -10 〜 -15
金沢桜丘 62 〜 64 富山大学、福井大学、近畿大学、金沢星稜大学など 45.0 〜 52.5 -10 〜 -15
金沢錦丘 56 〜 58 富山・福井大(一部上位)、金沢星稜大学、北陸大学など 40.0 〜 47.5 -10 〜 -15
野々市明倫 50 〜 52 地元私立大学(金沢星稜・北陸等)、中堅私立大学など 37.5 〜 42.5 -10 〜 -12

なぜ「マイナス10〜15」のギャップが生じるのか?

1. 母集団(受験生層)の厚みがまったく異なるため

  • 高校受験:中学校の卒業生ほぼ全員(約99%)が受験するテスト。

  • 大学受験:高校生のうち、大学進学を目指す上位〜中位層(全体の約60%)を中心に構成されるテスト。

  • 就職や専門学校に進む層(主に高校偏差値40〜50台前半に多い層)が大学受験の母集団から抜けるため、大学受験における偏差値50(平均)の基準値・学力レベルが高校受験より大幅に高くなります。

2. 全国の進学校(中高一貫校・私立進学校)の参入

大学受験では、全国の中高一貫校(開成、灘、あるいは北陸圏で言えば片山学園や東海圏の難関校など)の生徒が同じ模試を受けます。地方公立高校の生徒は高校に入ってから一から高校範囲の学習を始めるため、全国偏差値では高校受験時よりも数値が出にくくなります。

石川県での実際の合否判断における注意点

学校全体の平均で見ると「マイナス10〜15」ですが、高校内での立ち位置(順位)によって合格ラインは大きく変動します。

  • 学内上位 10% 〜 15%

    • 高校偏差値と近い数字(マイナス5程度)の難関大学を狙えます。

    • 例:金沢泉丘の上位 → 東京大学・京都大学・国公立医学部(大学偏差値 65.0〜70.0)

    • 例:金沢二水・桜丘の上位 → 大阪大学・名古屋大学・金沢大学上位(大学偏差値 57.5〜62.5)

  • 学内中央(50%前後:真ん中)

    • まさに「高校偏差値 - 10〜15」の大学(上記表のライン)が現実的な実力相応校となります。

  • 学内下位 20% 以下

    • 「高校偏差値 - 20 以上」まで届かなくなるケース(または浪人・私立特攻)が多くなります。