「4n+1」や「4n+3」の分類を使って解く実際の入試問題の例と、その解き方を教えてください。
「4n+1」「4n+3」(4で割ったあまり)による分類は、「平方数(2乗した数)の余りの特徴」と「積の余りの性質」を利用する入試問題で威力を発揮します。
【問題1】(平方数の和の不可能性)
x2+y2=2027 を満たす整数 x,y は存在しないことを示せ。
【解き方】
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Step 1: 平方数を 4 で割ったあまりを調べる 任意の整数 k を 4 で割ったあまり(4n,4n+1,4n+2,4n+3)で分類し、それぞれ 2 乗してみます。
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k=4n のとき:k2=16n2=4(4n2)⟶ あまり 0
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k=4n+1 のとき:k2=16n2+8n+1=4(4n2+2n)+1⟶ あまり 1
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k=4n+2 のとき:k2=16n2+16n+4=4(4n2+4n+1)⟶ あまり 0
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k=4n+3 のとき:k2=16n2+24n+9=4(4n2+6n+2)+1⟶ あまり 1
ここから、「すべての平方数を 4 で割ったあまりは 0 または 1 のみ」であることがわかります。
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Step 2: 2つの平方数の和のあまりを判定する x2 と y2 のあまりの組み合わせは (0,0),(0,1),(1,1) のいずれかなので、x2+y2 を 4 で割ったあまりは 0, 1, 2 のいずれかにしかなり得ません。
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Step 3: 2027 と比較する 2027=4×506+3 であり、4 で割ると 3 あまる数(4n+3 型)です。 よって、x2+y2=2027 を満たす整数 x,y は存在しません。
【問題2】(難関大学入試:4n+3 型素数の無限性の証明)
4n+3 の形で表される素数は無限に存在することを示せ。
【解き方】
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Step 1: 背理法の設定 4n+3 の形の素数が有限個(k 個)しか存在しないと仮定し、それらを小さい順に p1,p2,…,pk(ただし p1=3)とします。
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Step 2: 新しい数 N を作る 3 以外の 4n+3 型素数をすべて掛け合わせて 4 倍し、3 を足した数 N を作ります。
N=4p2p3⋯pk+3 -
Step 3: N の素因数の形を分析する N 自体は 4 で割ると 3 あまる数です。 ここで、「4n+1 の形の数同士を掛け合わせても、絶対に 4n+1 の形にしかならない」という性質があります。
(4a+1)(4b+1)=16ab+4a+4b+1=4(4ab+a+b)+1もし N の素因数がすべて 4n+1 型の素数(および 2)だけだとすると、N 自身も 4n+1 型(または偶数)になってしまい、N が 4n+3 型であることに矛盾します。 したがって、N は少なくとも 1 つ、4n+3 型の素因数 p を持ちます。
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Step 4: 矛盾を導く この素因数 p は仮定した素数 p1,p2,…,pk のいずれかです。
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p=3 のとき:N は 3 で割り切れません(4p2⋯pk 部分が 3 の倍数でないため)。
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p=p2,…,pk のとき:N を p で割ると 3 余るため、割り切れません。
どちらの場合も N が p で割り切れることに矛盾します。 よって、4n+3 の形の素数は無限に存在します。
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『4n+1』『4n+3』解法の鉄則
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平方数の余り(x2≡0,1(mod4)) 「2つの平方数の和で表せない条件」や「x2−y2 の倍数判定」で頻出。
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積の余り((4n+1)×(4n+1)=4n′+1) 「4n+3 型の合成数には、必ず 1 つ以上 4n+3 型の素因数が混ざる」という絞り込みに利用。