「4n+1」や「4n+3」の分類を使って解く実際の入試問題の例と、その解き方を教えてください。

」「」(4で割ったあまり)による分類は、「平方数(2乗した数)の余りの特徴」「積の余りの性質」を利用する入試問題で威力を発揮します。

【問題1】(平方数の和の不可能性)

を満たす整数 は存在しないことを示せ。

【解き方】

  • Step 1: 平方数を 4 で割ったあまりを調べる 任意の整数 を 4 で割ったあまり()で分類し、それぞれ 2 乗してみます。

    • のとき: あまり 0

    • のとき: あまり 1

    • のとき: あまり 0

    • のとき: あまり 1

    ここから、「すべての平方数を 4 で割ったあまりは 0 または 1 のみ」であることがわかります。

  • Step 2: 2つの平方数の和のあまりを判定する のあまりの組み合わせは のいずれかなので、 を 4 で割ったあまりは 0, 1, 2 のいずれかにしかなり得ません。

  • Step 3: 2027 と比較する であり、4 で割ると 3 あまる数( 型)です。 よって、 を満たす整数 は存在しません。

【問題2】(難関大学入試: 型素数の無限性の証明)

の形で表される素数は無限に存在することを示せ。

【解き方】

  • Step 1: 背理法の設定 の形の素数が有限個( 個)しか存在しないと仮定し、それらを小さい順に (ただし )とします。

  • Step 2: 新しい数 を作る 3 以外の 型素数をすべて掛け合わせて 4 倍し、3 を足した数 を作ります。

  • Step 3: の素因数の形を分析する 自体は 4 で割ると 3 あまる数です。 ここで、「 の形の数同士を掛け合わせても、絶対に の形にしかならない」という性質があります。

    もし の素因数がすべて 型の素数(および 2)だけだとすると、 自身も 型(または偶数)になってしまい、 型であることに矛盾します。 したがって、 は少なくとも 1 つ、 型の素因数 を持ちます。

  • Step 4: 矛盾を導く この素因数 は仮定した素数 のいずれかです。

    • のとき: は 3 で割り切れません( 部分が 3 の倍数でないため)。

    • のとき: で割ると 3 余るため、割り切れません。

    どちらの場合も で割り切れることに矛盾します。 よって、 の形の素数は無限に存在します。

『4n+1』『4n+3』解法の鉄則

  1. 平方数の余り( 「2つの平方数の和で表せない条件」や「 の倍数判定」で頻出。

  2. 積の余り( 型の合成数には、必ず 1 つ以上 型の素因数が混ざる」という絞り込みに利用。