「6n±1」を使って解く実際の入試問題の例と解き方を見ますか?
「6n±1」の形を使って解く実際の入試問題の例と、その解き方を教えてください。
6n±1 の形(6で割ったあまり)を活用する入試問題では、「p≥5 のとき p=6n±1 とおくことで、3の倍数になることを示して候補を絞り込む」アプローチが定石です。
【問題1】(難関高校・大学入試の基本型)
p と p²+2 がともに素数となるような素数 p をすべて求めよ。
【解き方】
- Step 1: 小さい素数で調べる
- p=2 のとき: p²+2=6(合成数のため不適)
- p=3 のとき: p²+2=11(素数のため適合)
- Step 2: p≥5 のときを 6n±1 で一括処理する
p は 5 以上の素数なので、自然数 n を用いて p=6n±1 と表せます。 これを p2+2 に代入します。
p²+2=(6n±1)²+2=36n²±12n+1+2=3(12n²±4n+1)
n≥1 より 12n²±4n+1 は 2 以上の整数となるため、 p²+2 は「3 ×(2以上の整数)」となり、必ず3の倍数(合成数)になります。 - 結論
p≥5 で条件を満たす素数は存在しないため、解は p=3 のみ。
【問題2】(応用問題)
p と 8 p²+1 がともに素数であるとき、8 p²−1 も素数であることを示せ。
【解き方】
- Step 1: 小さい素数の検証
- p=2 のとき:8 p²+1=33(合成数のため不適)
- p=3 のとき:8 p²+1=73(素数)。このとき 8 p²−1=71 も素数となり題意を満たす。
- Step 2: p≥5 のときを否定する
p=6n±1(n は自然数)とおき、8 p²+1 に代入します。
8 p²+1=8(6n±1)²+1=8(36n²±12n+1)+1=288n²±96n+9=3(96n²±32n+3)
n≥1 より 3(96n²±32n+3) は 3 より大きい 3 の倍数となり、素数になり得ません。 - 結論 条件を満たす素数は p=3 のみに限定され、このとき 8 p²−1=71(素数)となるため、題意は示されました。
解法のキモ(なぜ 6n±1 が強力なのか)
p=6n±1 を 2 乗すると、
p²=(6n±1)²=36n²±12n+1=3(12n2±4n)+1
となり、「5 以上の素数を 2 乗して 3 で割ると、あまりは必ず 1 になる( p²≡1(mod3))」という強力な性質を計算一発で導き出せるためです。