こんにちは 金沢 学習塾 プロアクティブ塾長の木原です。
自分から進んで勉強を行う人達と、そうではない人達の違いとは何なのでしょうか?
ビジネスの世界でも、会社の従業員も鼓舞させて、仕事の成果を最大限高められるように、様々な研究が行われています。
ここでは、臨床心理学による性格に関する『ビッグファイブ』という理論から、成果を最大限発揮する人の特徴を考えてみます。
ビッグファイブの5つの特性とは
ビッグファイブとは、ゴールドバーグ・L.R.が提唱したパーソナリティの特性論で、人間が持つさまざまな性格は5つの要素の組み合わせで構成されるとするものです。
「特性5因子論」とも呼ばれます。
5つの因子は、「神経症傾向」「外向性」「(経験への)開放性」「調和性」「誠実性」で以下のように定義されています。
- 神経症傾向:環境刺激やストレッサーに対する敏感さ、不安や緊張の強さを表します。
- 外向性:社交性や活動性、積極性を表します。
- 開放性:知的好奇心の強さ、想像力、新しいものへの親和性を表します。
- 調和性:利他性や共感性、優しさなどを表します。
- 誠実性:自己統制力や達成への意志、真面目さ、責任感の強さを表します。
さまざまな研究から、ビッグファイブというこの5つの特性は、文化差・民族差を越えた普遍性を持つものとされています。
つまり、科学的に有意義な理論であり、だれにでも当てはまりやすいということですね。
5つの中で最強な性格とは?
5つのパーソナリティは職務満足度や仕事の成績に大きく影響を及ぼすとされています。
結論を申し上げると、「誠実性」が特に仕事の成績に高い正の相関を持っていました。
自己統制力や達成への意志、真面目さ、責任感の強さは仕事において大切なものですから、誠実性が高いほど、成果が良いと考えると、フィットすることが分かります。
コツコツと日々の行動を積み上げて、最終的に大きな成果につながるのです。
誠実性は鍛えられる
自身やお子さんの誠実性が低いからと言ってあきらめるのは早計です。
誠実性は鍛えることができるのです。
例えば、感情のコントロール。
悲しいことや怒りの感情が湧き出たら、感情を紙に書きだすようにしてみましょう。
これは「エクスプレッシブ・ライティング」と言われるテクニックで、
自身の感情を文章に起こすことで、客観的な視点で振り返ることで、自身の感情を安定させることにつながります。
また、コツコツ記録するプロセスが誠実性を高める効果があるのです。
もちろん、勉強もその一つです。
目標を設定し、計画を立てて、前に少しずつ進んでいき、成長を可視化し、修正を繰り返す…。
このプロセスを繰り返すことで、誠実性を高めることができます。
当塾ではそうした心の変化にも視点を当てて、子どもたちの誠実性の育成に注力しています。