アクティブリコール特化型ノート 令和8年度(2026年度)第4回石川県総合模試

令和8年度(2026年度)第4回石川県総合模試の数学における大問3(3)、大問6(3)、大問7(3)を題材とした、アクティブリコール特化型ノートの作成見本です。ノートの左側(または見開き左ページ)に問題状況を、右側に「隠して思い出すべきトリガー・方針」を記録する2分割形式で設計しています。
大問3(3):一次関数と長方形(等積変形・面積一致)
【左側:Question / 状況】(復習時に見る面)
問題の状況
原点 O、長方形 OABC で B(9,15)。
直線 PQ の傾きは -8/15(P は y 軸上の辺 OC 上、Q は辺 AB 上、R は直線 PQ と x 軸の交点)。
条件:△AQR の面積 = 四角形 BCPQ の面積。
求めるもの
点 P の y 座標。
図の略図
長方形 OABC と、そこを斜めに横切る直線 PQ、およびはみ出した △AQR の位置関係をラフに図示。
【右側:Recall / トリガー】(隠して想起する面)
発想の突破口(トリガー)
「離れた2つの変形図形の面積が等しい」 → 「間の図形(四角形 POAQ)を足して、単純な図形同士の一致にすり替える」
△POR=”四角形” POAQ+△AQR
“長方形” OABC=”四角形” POAQ+”四角形” BCPQ
したがって、条件から △POR=”長方形” OABC が成立する。
解答の骨子(3〜4行)
“長方形” OABC=9×15=135。
直線 PQ の傾きが -8/15 より、直角三角形 POR の辺の比は OP:OR=8:15。 OP=8t,OR=15t とおく。
△POR=1/2×15t×8t=60t^2。 60t^2=135⟹t^2=9/4⟹t=3/2。
点 P の y 座標 =OP=8t=8×3/2=12。
思考の行き止まり(Why I failed)
点 Q の座標を文字でおいて台形 BCPQ と三角形 AQR の面積を個別に立式しようとすると計算が複雑化する。図形が接しているときは「共通部分を足す」発想を最優先する。
大問6(3):平面図形・台形(誘導の利用・正三角形・面積比)
【左側:Question / 状況】(復習時に見る面)
問題の状況
台形 ABCD(AB=AD,AD//BC)。
対角線 BD 上に ∠BAE=90^∘ となる点 E をとる。
(1)の誘導結果:∠CBD=35^∘ のとき ∠DAE=20^∘。
(2)の誘導結果:A から BC に下ろした垂線を AF、BD との交点を G とすると、△ABE≡△ADG。
(3)の追加条件:E から BC に下ろした垂線を EH。∠ABD=30^∘, AD:BC=2:5。
求めるもの
四角形 CDEH の面積は、四角形 ABCD の面積の何倍か。
【右側:Recall / トリガー】(隠して想起する面)
発想の突破口(トリガー)
誘導(2)の合同 △ABE≡△ADG をどう使うか? → AE=AG が導ける。
∠BAE=90^∘,∠ABE=30^∘ より ∠AEB=60^∘。頂角 60^∘ の二等辺三角形なので △AGE は正三角形。
角を追うと △ABG,△ADE はともに二等辺三角形となり、BG=GE=ED(対角線 BD が3等分される)。
四角形 CDEH は直接求めず、△CBD-△HBE で引く。
解答の骨子(3〜4行)
BG=GE=ED より、BE:ED=2:1。
△ABD=2S とおくと、AD:BC=2:5 より △CBD=5S、四角形全体 =7S。
△HBE≡△ABE(直角三角形の斜辺と1鋭角が等しい)より、△HBE=△ABE=2/3△ABD=4/3 S。
四角形 CDEH=5S-4/3 S=11/3 S。 11/3 S÷7S=11/21(倍)。
思考の行き止まり(Why I failed)
(2)で合同を証明したのに、その対応辺 AE=AG を(3)の図形特定に持ち込めなかった。(2)の合同は必ず(3)の角度・長さの決定打になる。
大問7(3):空間図形・直方体(等積変形・底面の選択)
【左側:Question / 状況】(復習時に見る面)
問題の状況
直方体 ABCD-EFGH(AB=12″ cm”,AD=AE=8″ cm” )。
CD の中点が M(DM=6″ cm” )、辺 AD 上に点 P。
(1)の結果:面 AEHD と垂直な辺は AB,DC,EF,HG。
(3)の条件:四面体 EFMP の体積が 60〖” cm” 〗^3。
求めるもの
線分 AP の長さ。
【右側:Recall / トリガー】(隠して想起する面)
発想の突破口(トリガー)
「直方体内部の傾いた四面体」 → 「平行線を利用した頂点スライド(等積変形)」
DC//EF より、底面 △EMF の頂点 M を辺上の D にスライドしても面積は不変(△EMF=△EDF)。 ⟹ 四面体 EFMP の体積 = 三角錐 P-EDF の体積
見やすい底面の選択:三角錐 P-EDF は、面 AEHD 上の △DPE を底面と見れば、高さは面に垂直な辺 EF(=12″ cm” ) になる。
解答の骨子(3〜4行)
DC//EF より △EMF=△EDF なので、体積は 四面体 EFMP= 三角錐 P-EDF。
AP=x” cm” とおくと、DP=8-x。 底面 △DPE=1/2×(8-x)×8=4(8-x)。
三角錐の体積 =1/3×4(8-x)×12=16(8-x)。
16(8-x)=60⟹8-x=15/4⟹x=17/4 ” cm” 。
思考の行き止まり(Why I failed)
傾いた四面体のまま3辺の長さを三平方の定理で求めようとしたり、斜めに垂線を引こうとして行き詰まった。空間の多面体は「平行な稜線での等積変形」か「垂直な辺を高さにできる面を底面に選ぶ」視点変更を行う。
アクティブリコール実践時の判定基準
ノート復習時は右側を紙で完全に隠し、左側の問題条件だけを見て「裏紙に解法の設計図(方針・文字の置き方・初手)を30秒で書く」訓練を行います。
〇(即答):
大問3:四角形 POAQ を足して △POR=”長方形” OABC に持ち込む発想がすぐに出た。
大問6:△AGE が正三角形 → BD が3等分 → △CBD-△HBE の流れが迷わず出た。
大問7:M を D にスライドさせて三角錐 P-EDF に変形し、高さを EF にする視点変更が即座に出た。
△(要復習・3日後):方針は出たが、比の計算や図形の合同・相似条件の引き出しに1分以上迷った。
×(即日再テスト):愚直な立式や三平方の計算に逃げようとして、図形的トリガー(共通部分の加算、誘導の活用、等積変形)が思い浮かばなかった。