こんにちは、金沢 塾 プロアクティブ 塾長の木原です。
子ども達にとって、『失敗すること』『挫折すること』は恐怖であり、どうしても避けがちな行動を選択してしまいます。
大人になって『チャレンジすることが大切だ!』と豪語しても、子ども達には中々響きません。
しかし、失敗や挫折を繰り返すことで、新たな教訓を学び、人生の可能性を拡げる糧となることは事実です。
今回は失敗や挫折の捉え方を考えてみます。
失敗を上手く活用するには?
ダートマス大学のフィンケルシュタイン教授は、著書『名経営者が、なぜ失敗するのか?』の中で、
失敗をした企業が次に活用できるかどうかを、以下の2点でまとめています。
- 学習チャンスを最大限に活かすシステム作り
- 現場のスタッフからのキチンとした情報提供
つまり、非難すればするほどミスは深く埋もれていき、隠蔽体質は強化されます。
ミスの原因は単なるなる不注意からではなく、複雑な要因から生まれることが多いです。
子どものミスや失敗であっても、そもそも発達段階の子ども達がミスをするのは当たり前で、
その事前に防ぐことができたかもしれません。
罰則を強化したところでミスそのものを減らすことはできず、ミスの報告を減らしてしまうだけに過ぎないと述べています。
失敗を学ぶ材料ととらえて、積極的に活用する仕組み(会話)が重要です。
失敗によって諦める力を養う
例えば、失敗は何かを捨てる諦める力が身に付きます
人間は一つの物事に固執する傾向があり、いつまでも抱え込んでしまう
しかし、失敗によって『いつでも捨てられる』と学ぶことで、物事への執着がなくなります。
新品の教科書は、腫れ物を扱うかのように大切にしますが、
一度雨に濡れると、あきらめてメモ書きなど積極的に利用しますよね。
損切りの速さを覚え、ダメだったら切り替える思考となります。
そして、本質的に重要な事に積極的に集中できるのです。
過去から学ぶことを放棄した時のみ、本当の意味での『失敗』となります。
失敗や挫折は何が大切か、何を捨てるかを見極めるチャンスです。
失敗や挫折は『避けるもの』ではなく、人間の成長に必要な材料なのです。
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今回紹介した著書になります。失敗を科学的にアプローチし、原因追究をしています。