社会科の記述問題の類題と解説(2)

類題1【地理】モノカルチャー経済の課題

  • 問題:特定の農産物や鉱産資源の輸出に依存する経済構造(モノカルチャー経済)には、どのようなリスクがあるか、「国際価格」「天候」の語句を用いて説明しなさい。

  • 模範解答:天候不順による不作や、国際価格の変動によって輸出収入が大きく左右され、国の経済が不安定になりやすいリスク。

  • 解説・ポイント:「なぜ単一産品への依存が危険なのか」という因果関係を、外部要因(天候・国際相場)の影響を受けやすい点と結びつけて記述します。

類題2【地理】国産農畜産物のブランド化・差別化

  • 問題:外国産の安価な農畜産物が輸入される中、日本の農家が自国の農畜産物を選んでもらうために行っている工夫について、「品質」「安全性」の語句を用いて書きなさい。

  • 模範解答:品種改良を重ねて高い品質や味を追求するとともに、生産履歴を明らかにして安全性を高め、他国製品との差別化を図っている。

  • 解説・ポイント:価格競争ではなく「高付加価値(味・品質・安全性)」で勝負する戦略を具体的に整理して答えます。

類題3【歴史】鎌倉幕府の「御恩と奉公」

  • 問題:鎌倉幕府における将軍と御家人の主従関係である「御恩」と「奉公」の内容について、それぞれ簡潔に説明しなさい。

  • 模範解答:将軍が御家人の所領支配を保護したり恩賞を与えるのが「御恩」であり、御家人が軍役や警備の負担を果たすのが「奉公」である。

  • 解説・ポイント:「土地仲介・恩賞(御恩)」と「軍事・警備の義務(奉公)」という双務的な関係を対比させて書くのが基本です。

類題4【歴史】日露戦争後の講和と国民の不満

  • 問題:日露戦争の講和条約(ポーツマス条約)締結後、日本国内で日比谷焼き打ち事件などの暴動が起こった理由を、「税」「賠償金」の語句を使って説明しなさい。

  • 模範解答:戦時中の重税に耐えてきた国民に対し、講和条約でロシアから賠償金を得られなかったため、国民の不満が爆発した。

  • 解説・ポイント:「戦争中の負担(重税)」に対して「獲得できた成果(賠償金なし)」という期待とのギャップが民衆の怒りにつながった流れを明記します。

類題5【公民】日本企業の海外進出(産業の空洞化)

  • 問題:日本の製造業などの企業が、アジア諸国に工場などの生産拠点を移転させる主な理由を、「人件費(労働コスト)」に着目して説明しなさい。

  • 模範解答:日本国内に比べて人件費が安く、製品の生産コストを低く抑えて価格競争力を高めることができるため。

  • 解説・ポイント:企業の目的である「生産コストの削減」と「価格競争力の確保」を軸にまとめます。

類題6【公民】現代社会における情報リテラシー

  • 問題:インターネットやSNSが普及した現代において、人々に「情報リテラシー」が求められるのはなぜか、「選択」「発信」の語句を用いて書きなさい。

  • 模範解答:溢れる情報の中から正しい情報を自ら識別して選択し、モラルを守って適切に発信・活用する必要があるため。

  • 解説・ポイント:情報の「受け手(選択)」と「送り手(発信)」の双方の視点を盛り込んで記述するのがポイントです。