気体にならない物質が「分子を作らない物質」でほぼほぼあってますか

その認識で、中学・高校化学の範囲ではおおむね正解と言ってよいでしょう。

「分子を作らない物質」の多くは、非常に強い結合で粒子同士が広範囲につながっているため、バラバラの気体になりにくいという性質があります。

もう少し詳しく整理すると、理解がより深まるかと思います。

  1. なぜ「分子を作らない物質」は気体になりにくいのか

物質が気体になるということは、粒子がバラバラになって飛び回るということです。

  • 分子を作る物質: 分子同士の結びつき(分子間力)が弱いため、少しの熱でバラバラになりやすく、気体や液体になりやすいです。
    • 例:酸素(O₂)、二酸化炭素(CO₂)、水(H₂O)など
  • 分子を作らない物質: 粒子全体が強い化学結合(共有結合・イオン結合・金属結合)でガッチリつながっています。これらをバラバラにして気体にするには膨大なエネルギーが必要なため、常温ではまず気体になりません。
  1. 分子を作らない物質の3つのグループ

「分子を作らない物質」は、主に以下の3つの結晶に分類されます。これらはどれも常温では固体のものがほとんどです。

分類

特徴

具体例

イオン結晶

陽イオンと陰イオンが交互に並んで強く結合している

食塩(塩化ナトリウム)、酸化マグネシウム

金属結晶

金属原子が自由電子を介して強く結びついている

鉄、銅、金(水銀のみ例外的に液体)

共有結合の結晶

すべての原子が共有結合で巨大な網目を作っている

ダイヤモンド、二酸化ケイ素

  1. 唯一の例外:希ガス

「分子を作らないけれど気体である」という唯一の例外が、希ガス(ヘリウム、ネオン、アルゴンなど)です。

これらは原子1個で安定して存在しているため、他の原子と結合して「分子(2個以上の原子がくっついた塊)」を作りませんが、単独でふわふわと飛び回るため、常温で気体として存在します。 (専門的にはこれらを「単原子分子」と呼ぶこともあります)

まとめ

  • 「気体にならない分子を作らない」 という考え方は、学習上の分類としては非常に鋭い視点です。
  • ただし、「希ガス(ヘリウムなど)」だけは分子を作らないけれど気体である、という点だけ補足として覚えておくと完璧です。

こうした物質の構造の違いをイメージできるようになると、化学の理解がぐっとスムーズになりますね。