第4文型第5文型の目的語を主語に変換して動詞を過去分詞、後ろに名詞(元目的語)や補語を直接伴うことができますが、
第3文型動詞を過去分詞(受動態や後置修飾)に変形したときに、後ろに名詞や補語を直接伴うことができない理由は何故ですか?
また、第3文型に使用する動詞と前置詞を教えてください?
文型と過去分詞の関係に着目されるとは、非常に鋭い視点ですね。
第4文型(SVOO)や第5文型(SVOC)の動詞は、受動態の形(過去分詞)になっても、後ろに目的語や補語が1つ「残る」という特徴があります。一方で、第3文型(SVO)でしか使えない動詞は、過去分詞になると後ろに名詞を直接置くことができず、前置詞の助けを借りる必要があります。
間違いやすい「第3文型専用の動詞」を中心に整理します。
- 第4文型(SVOO)と間違えやすい第3文型動詞
これらは「〜に…を伝える」という意味を持ちますが、「人 + 物」の語順(SVOO)を取ることができません。 過去分詞になった際、後ろに直接「人」や「物」を置くことはできず、必ず to などの前置詞が必要になります。
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動詞 |
例:能動態 (SVO + 前置詞) |
過去分詞の形(後置修飾など) |
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explain |
explain the rule to him |
the rule explained to him |
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suggest |
suggest a plan to her |
the plan suggested to her |
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introduce |
introduce a friend to me |
the friend introduced to me |
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say |
say “hello” to them |
the words said to them |
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describe |
describe the scene to us |
the scene described to us |
注意点: これらを the rule explained him のように使うことはできません。必ず explained to him となります。
- 「AにBを〜する」系で前置詞を必要とする動詞
これらも第4文型(SVOO)のように「名詞を2つ並べる」ことができない、第3文型専用の動詞です。
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動詞 |
構造 |
過去分詞の形 |
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provide |
provide A with B |
A provided with B |
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remind |
remind A of B |
A reminded of B |
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inform |
inform A of B |
A informed of B |
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rob |
rob A of B |
A robbed of B |
例えば、the man provided food と言うと「食べ物を提供された男」ではなく「(自ら)食べ物を提供した男(能動)」という意味になってしまいます。「食べ物を与えられた男」と言いたい場合は、the man provided **with** food と前置詞が必須です。
- 文型による過去分詞の「残り物」比較
なぜ第4・第5文型が特殊に見えるのか、構造を比較すると分かりやすくなります。
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文型 |
過去分詞(受動態)の構造 |
特徴 |
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第3文型 (SVO) |
S is V-ed. |
後ろに何も残らない(または前置詞) |
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第4文型 (SVOO) |
S is V-ed + O. |
目的語が1つ後ろに残る |
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第5文型 (SVOC) |
S is V-ed + C. |
補語が1つ後ろに残る |
具体例:
- 第4文型 (give): The girl given the flower. (花を与えられた少女)
- flower という名詞が残っています。
- 第5文型 (call): The boy called Tom. (トムと呼ばれる少年)
- Tom という補語が残っています。
- 第3文型 (explain): The plan explained.(説明された計画)
- 名詞を続けたいなら explained **to** us と前置詞が必要です。
まとめ
「過去分詞のすぐ後ろに、目的語や補語としての名詞を置けない」動詞が、純粋な第3文型動詞です。
特に explain, suggest, introduce は、指導の現場でも生徒が give と同じ感覚で SVOO 的に使ってしまうミスが非常に多い、要注意の動詞たちですね。