中1の生徒で英語数学の点数が下がり嫌いになる生徒が増える時期、理由とその対策を教えてください
学年が進むにつれて英語や数学が嫌いになる生徒の割合は、調査によって多少の幅がありますが、一般的に約4割から6割にのぼると言われています。
特に中学1年生から2年生にかけて「苦手意識」が急増するのが特徴です。
1. 教科別の「嫌い」の割合
・英語: 中学生の約40%が「嫌い」または「苦手」と感じているという調査結果があります。
小学校高学年では約8割が英語を前向きに捉えていても、中学校入学後にその割合が
約5割まで急落する傾向が見られます。
・数学: 数学は「好きな教科」でも上位に入りますが、同時に「嫌いな教科」でも常にトップを争う極端な教科です。ある調査では、中学生の24%が「最も嫌いな教科」に数学を挙げています。
2. 時期による変化(中1ギャップ)
学習内容が難化するにつれて、勉強そのものへの苦手意識を持つ生徒が増えていきます。
・中学1年生: 入学直後は意欲が高い生徒が多いですが、
1年生の後半から2年生の初めにかけて苦手意識を持つ生徒が急増します。
・中学2年生: 2年生になると、全体の約60%の生徒が「勉強が嫌い」と回答するようになります。
・高校生: 英語に関しては、高校3年生の時点で約58%が「勉強するのが楽しくない」と感じているというデータもあり、学年が上がるほど嫌いになる割合は高まる傾向にあります。
3. なぜ「4〜6割」も嫌いになるのか
・積み上げの失敗: 英語と数学は、前の単元がわからないと次の単元が絶対に理解できない
「積み上げ教科」であるため、一度つまずくと一気に嫌いになります。
・小学校とのギャップ: 算数から数学(文字式・負の数)、英会話から英語(文法・読み書き) への変化により、「今までのやり方が通用しない」と感じる生徒が多いためです。
中学1年生の英語と数学で点数が下がり、苦手意識を持ちやすい時期は、主に2学期の中間テスト前後です。
この時期に多くの生徒がつまずく具体的な理由と、その対策をまとめました。
. 点数が下がりやすい時期
・1学期期末〜2学期中間テスト: 1学期の内容は小学校の復習や基礎的なものが多いため、高得点を取りやすいです。しかし、2学期からは本格的な中学校の内容に入り、難易度が急上昇します。
4. 成績が下がり、嫌いになる主な理由
英語
・単語量の増加とつづり: 小学校の「聞く・話す」中心から、中学校の「書く」学習への移行に対応できなくなります。
・文法ルールの複雑化: 「三単現のs」など、日本語にはない概念や細かいルールが増え、混乱が生じます。
・教科書改訂による難化: 近年の教科書改訂で習得すべき語彙数や文法事項が前倒しされ、進度が非常に速くなっています。
数学
・負の数の概念と計算ミス: 「負の数」の加減乗除が加わり、符号のミスが多発します。
・文字式の導入: 数値ではなく文字 や規則性を使って考える抽象的な思考(1学期期末)が必要になり、ここで脱落する生徒が増えます。
・方程式と文章題: 2学期から始まる方程式の立式(文章から式を作る作業)が大きな壁となります。
5. 具体的な対策
・毎日の音読: 英語は教科書の音読を習慣化しましょう。正しい発音を聴きながら真似ることで、単語のつづりや文の構造が定着しやすくなります。
・「戻り学習」の徹底: 数学や英語は積み上げ教科です。今の単元が分からない場合、前の単元の基礎に戻って復習することが最も近道です。アクティブリコール学習
・計算の途中式を書く: 数学の点数が下がる原因の多くは計算ミスです。暗算に頼らず、丁寧に途中式を書く癖をつけましょう。 そのため、消しゴムを使わず、間違えた履歴を残すことが正確さを向上させる有効な履歴となります。