受験で手こずる連立方程式の立式のコツ 受験数学の連立方程式で「式が立てられない」と悩むのは、多くの受験生が通る道です。立式のコツは、文章を数学の言葉に翻訳する「型」を身につけることにあります。 以下のステップを意識するだけで、格段に立式しやすくなります。 1. 何を x,y にするか決める   問題の最後に書かれている「〜を求めなさい」という部分をそのまま xとyに置くのが鉄則です。 例:りんごの個数を x、みかんの個数をy とする。 注意: 「速さ・時間・距離」や「食塩水の濃度」の問題では、単位はそろえましょう。     時速kmは、道のりkm÷時間1時間     分速に直すと、道のり1000m÷60分(1時間×60)=分速50/3分(100/6でOK)     秒速に直すと、道のり1000m÷3600秒(1時間×60×60)=秒速5/18秒(100/360でOK) 2. 文章の「は・が・では」を「=」に置き換える    日本語の助詞は、数学の記号に直結します。 「〜の合計は15個」    ⇒  ~ =  15 「〜の代金が4200円」   ⇒  ~ =4200 文章をこの「=」の前後で区切ると、左辺(~)に書くべき内容が見えてきます。 3. 「数量の合計」と「別の単位の合計」で2式作る 連立方程式は、必ず2つの切り口で式を作る必要があります。 パターンA(個数と金額):   個数の合計:  x+y=(合計個数) 金額の合計: (単価1)x+(単価2)y=(合計金額)  パターンB(速さ・時間・距離): 距離の合計: x+y=(全距離) 時間の合計:x/速さ1+y/速さ2= (合計時間)  4. 複雑な問題は「表」や「図」で整理する 頭の中だけで考えず、情報を整理する枠組みを使いましょう。 食塩水: 「食塩水全体の重さ」と「溶けている塩の重さ」で2式立てます。 ビーカーの絵を描いて、中に塩の重さを書き込むと視覚的に分かりやすくなります。 増減(%): 「昨年の人数」を x,y と置き、「増減分だけ」に注目した式を作ると計算が楽になります。 5. 答えの形をチェックする ・分子、分母で約分できるとき、双方かけ算の形のままで約分した方が計算しやすいです。 ・連立方程式のxもしくはyの係数をそろえるとき、かけ算のほか割り算も有効に使えます。  15x+35y=75…➀  ⇒ すべて5で割れるので  3x+7y=15…➀’    6xー 8y= 8…➁  ⇒ すべて偶数なので    3x-4y= 4…➁’   ➀’ー➁’ 11y=11 y=1 代入して x=8/3   ➀’、➁’双方等式が成り立ち、適。   ・計算が終わった後、 連立方程式の双方にxとyの値を代入して合っているか検算することができます。 ・x、yが不自然な値(個数がマイナスなど)になっていないか確認してください。 文章題では、必ず最後に「問題の答え」として単位をつけて回答することが重要です。