こんにちは、金沢の学習塾 プロアクティブ塾長の木原です。

勉強が苦じゃない子どもとそうではない子どもの違いとは何でしょうか?
たとえ勉強が嫌いであっても苦に感じない子の特徴として、勉強を生活の一部に組み込んでいる点があります。
つまり、習慣化です。
誰も歯を磨くことに特別な努力はしていませんよね。

 

習慣化をすれば、無意識に行動を継続することが可能となります。 今回は習慣化のヒントを紹介します。


習慣化には2つの切り口がある。

習慣化には2つの切り口があり、それぞれに最適なアプローチをすることが重要です。
「習慣を作ること」と「習慣を継続すること」の2つです。

 

勉強にも個々の理解度に応じた学習アプローチが必要なのと同じく、
新しい習慣を作ること、習慣を継続すること、習慣化にもそれぞれ最適なアプローチを理解しましょう。

新しい習慣を身に着けるには、根性論?

新しい習慣を身に着けるためには、「意志の力」が重要です。
しかし、「気合だ!」「やる気を出す!」と根性論で解決できるほど簡単なものではありません。


そこで、習慣を実行する頻度を自動化するアプローチが重要となります。

セルフモニタリング

習慣を自動化するテクニックの一つとして、「セルフモニタリング」があります。
難しいことではなく、シンプルに習慣化したい行動を”記録しつづける”ことです。

 

「どの教科を何時間行ったか」という記録の継続が、
人間をモチベートさせて、習慣を意識づけるきっかけになります。

 

関西医科大学の木村教授によると、
行動を見える化することで、自身の成功体験を実感でき、生活習慣改善につながると述べています。

https://xtech.nikkei.com/dm/article/EVENT/20140611/357823/

ここでは、ウェアラブル端末の活用を述べていますが、
記録を手助けするスマートフォンアプリもありますので、
親子で気軽に記録を楽しむことが習慣化の一助となります。

システム化

習慣化が間もないころは、「システム化」も重要となります。
決まったタイミングに、自動的に生活リズムに埋め込むことです。

 

学校の自習室や図書館、塾など、勉強を集中して行う環境を生活の一部に取り込むのです。
ポイントは、外部環境を強制的に変えることが重要です。


家庭でも行える強い意志をお持ちでしたら問題ありませんが、
それが行えていたら、既にお悩みはないかと思います。

勉強道具は片づけない方が良い? 習慣を継続するための「20秒ルール」


習慣を継続するためには「いかに楽をするか」という点が大切になります。
余計な手間を省き、習慣にしたい行動をスムーズに行うことです。


習慣化を継続するための一つの方法として「20秒ルール」を紹介します。

ハーバード大学でポジティブ心理学講座を担当しているショーン・エイカーさんが
著書『幸福優位7つの法則』で取り上げたテクニックです。


ショーン・エイカーさんは、ジムに行くことを習慣づけようと考えた際、
清潔なトレーニングウェア着たまま寝るようにしたそうです。

さらにスニーカーなども用意しておくことで、起きてから家を出るまでの手間を20秒減らしました。
それによって、迷いなくジムに行くことを習慣化できたといいます。

1回の工夫で満足することなく、
「20秒だけでも手間を減らせられないかな?」と工夫を続けることが重要です。

このテクニックは非常にシンプルながら、絶大な効果が発揮できます。
例えば、勉強を習慣化したいと思うのであれば、
教科書や参考書を終わったら片づけるのではなく、前日に中断した箇所をしおりで挟んでおきましょう。


それだけでも、“勉強道具をカバンから取り出す”という手間を省略でき、勉強を開始しやすくなりますね。
何よりも「(勉強をしなくちゃ…)」という頭によぎる余計な感情を排除できる点に大きな効果があります。

 

 

当塾では、お子様の成績向上は当然ですが、自立心の育成にも注力しています。
型にはまった答えを探すのではなく、自分で進んで考えて人生を切り拓いていくために必要な
自制心やコミュニケーション、モチベーションなどをマネジメントしています。

一人でも多くのお子様が、勉強を楽しみながら将来に向けて進んでいく姿勢を応援しています。

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著者はハーバード大学修士号を取得し、現在はコンサルティング会社を経営しています。
グーグル、マイクロソフト、ファイザー、UBS、KPMGなどの著名企業で成功と幸福の関係についての実証研究を行いながら、世界45ヵ国で講演やレクチャーを行っています。